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続 Scheme and Functional Programming Workshop 2006 (2007-02-17)

昨日に引き続き Scheme and Functional Programming Workshop 2006論文を読みました。複数の論文が掲載されていますが、特に興味深く読んだのは以下のとおりです:

An Incremental Approach to Compiler Construction (Abdulaziz Ghuloum)
一節ずつ順に Scheme のコンパイラの構成要素を C で実装していくという内容です。
Automatic construction of parse trees for lexemes (Danny Dube and Anass Kadiri)
lex に相当する字句解析コードを自動生成するための Scheme プログラムについて。最後に(10進法のみながら)数値リテラルの字句解析コードが掲載されています。
Interaction-Safe State for the Web (Jay McCarthy and Shriram Krishnamurthi)
Web アプリケーション上で、ユーザーがページ遷移のツリーを引き返すことで生じる複雑な状態を、継続と Web Cell という仕組みを利用してうまく取り扱えることを示しています。既にいくつかの実績があると述べられています。Ruby on Rails や Struts、Mason、Zope、servlets といった他のフレームワークとの対照についても言及しています(...というより「この問題は他では解決できないよ」という調子です)。

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