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なぜLibreOffice Kaigiが日本のLibreOfficeコミュニティにとって重要なのか

来たる2018年5月12日(土)にLibreOffice Kaigi 2018が大阪で開催されます。前回のLibreOffice Kaigi 2016.12から数えて2回目、そして前身のLibreOffice mini Conference Japanも含めると5回目となります。以下では、このKaigiというイベントが日本のLibreOfficeコミュニティにとってなぜ重要であるかという私見を述べます。

LibreOfficeプロジェクトは、The Document Foundation (TDF)というベルリンの非営利組織を公式の母体とし、複数の企業からの開発者のグループがコアになって開発を進めています。一方、英語以外の各言語でLibreOfficeを利用するユーザーが目にするユーザーインターフェイスや公式ページは、基本的にNative-Language Project (NLP)を主体としたボランティアによる活動の成果です。日本語のNLPであるLibreOffice日本語チームは、そのようなボランティアの貢献を促進するためのボランティア自身のグループです。日本語チームのメンバーを始めとしてボランティアは地理的に国内外に分散しているため、日常の活動はオンラインでのコミュニケーションに頼っています。最初にLibreOffice mini Conference Japanを構想した理由の1つは、ユーザーやボランティアが直接意見や情報を交換する機会を設けることにありました。今月開催されかつてない盛況となったLibreOffice Conference IndonesiaについてTDFのブログで振り返られた際にも、この構想が改めて評価されています。そして、それとはまた別に大事なポイントがあります。それは、国内でLibreOfficeの認知度がどのくらい増しているのか、あるいはLibreOfficeの日本語ユーザーベース(個人や企業、その他の組織を含む)の規模がどの程度成長しているのか、を推し測る上で参考になるという点です。(ほぼ)年に1度の国内最大のLibreOfficeに関するイベントですので、当日の参加者数やイベントレポートへの関心度は日本のコミュニティの規模を反映していると考えられます。主催者である日本語チームはなるべく多様な層からの参加を促すために、ボランティアや開発者に限らず広くユーザーや関連サービスを提供する企業からも発表を公募しています。また、トーク以外にもラウンドテーブルやハンズオンなどを企画し、毎年少しずつ異なるアプローチでプログラムを充実させようとしています。今回のLibreOffice Kaigi 2018では、前回よりも時間枠を拡大し午前の部から開始されます。もちろん、折角集まるからにはリラックスした時間もあるべきというわけで、プログラム終了後にはビアバッシュが待っています。

というわけで、LibreOfficeについて調べたり使ったりした方でこれまでKaigiに参加したことがないという方は、ぜひ一度参加してみませんか。どこか知らないところで作られたマイナーなオフィスソフトではなく、誰か他の身近な人も使い改良し続けていると実感して頂けるはずです。


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