Manued についての考察 (2009-09-20)
Manued(真鵺道)とは校正されたテキストを電子メールでやりとりするために考案された書式です: http://www.mpi-inf.mpg.de/~hitoshi/otherprojects/manued/index.shtml
書式はいたってシンプルで、訂正したいテキストに
- [L/R]: substitution
- [A|B|C]: swap
という2つの記法(コマンド)を使って訂正内容を指定します。
上のページで配布されているサポートプログラムで書かれているように、コマンドはネストできます。ただし、定義により substitution の L や R にはコマンドが含まれないと考えられます。
substitution について考察してみると、
- Manued 方式で訂正できる内容は substitution だけで訂正できる; 実際 swap [A|B|C] は 2つの substitution からなる [A/C]B[C/A] と同値。
swap について考察してみると、
- swap による訂正前の文字列と訂正後の文字列の長さは等しい。
- 文字列A, B, C を順に連結した文字列 ABC を、高々1つの swap コマンドで A, B, C からなる任意の順列に訂正できる:
- ABC: ABC
- ACB: A[B||C]
- BAC: [A||B]C
- BCA: [A|BC|]
- CAB: [|AB|C]
- CBA: [A|B|C]
- 4つ以上の部分からなる順列は(複数個使っても) swap では表現できないものがある。例えば swap だけで '0123' を '1302' に訂正できない。
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