"Interaction-Safe State for the Web" は "Continuations from Generalized Stack Inspection" の後に書かれた論文です。やはり PLT Scheme の Web サーバを題材に、継続を使う Web アプリケーションフレームワークがユーザーとのインタラクションで予期しない振舞いをしてしまうという問題を提起しています。
問題の源は
というサーバ側から見えない操作です。
これに対処するために他のフレームワークではセッションなどグローバルな状態を利用していますが、ここで提案されている状態(state)は継続と併用することでよりコンパクトで頑健なものになっています。ポイントはページ遷移をフレームと見なし、それに応じたスタック構造を状態に持たせることです。
注目したのは、
という点です。