scheme-reports など複数のメーリングリストでアナウンスされているように、R7RS の WG1 が作成したドラフトとその公開レビュープロセスの案内がありました: http://lists.scheme-reports.org/pipermail/scheme-reports/2012-February/001816.html
6番目となるこのドラフトでは、後半で R5RS や R6RS との相違点についてまとめられていて分かりやすいです。内容を読むと、R5RS をベースにして、問題だった点を修正し曖昧だった点を明確にするというスタンスがうかがえます。例外や library は R6RS より単純です。Record やシステム環境などについての一部の SRFI を踏襲しています。結局 macro は syntax-rules
によるものだけ定義されています。Formal semantics は denotational semantics です。Standard Feature Identifier が cond-expand
と合わせて各種定義されています。
またあまり強調されていませんでしたが、Boolean のリテラルとして従来の #t
や #f
と同時に #true
と #false
を認めようとしています。冗長にすることによって読みやすくなることを狙ったものです。
公開レビューでコメントを募集しており、一定の書式でメールを送るように指示されています: http://www.scheme-reports.org/2012/process1.html
参考