Portable interprocess communication facility と題されたアメリカ合衆国の特許があります。この特許を有しているのは Motorola の社員です。Term of patent in the United States によると既に特許期間を過ぎているものと思われます(ただし法律についての専門家でないため私的な推測です)。
OS に依らない移植可能なプロセス間通信の仕組みを提案するもので、簡潔で分かりやすい説明がされています。
仕組みの概略は以下のとおりです: "process manager" という特別なプロセスが各プロセスの情報を取りまとめて、"message queue" に通信に参加するプロセスが排他的にアクセスします。この queue とは別に、各プロセスからのメッセージの内容は共有メモリー上にバッファします。分散ネットワークのように「プロセスが複数のシステムをまたいで動作していても(システム間の通信が入るという点を除けば)これと同じようにできる」とされていますが、あまり詳細には述べられていません。
古い特許ですが、シンプルな仕組みなので知らず知らずのうちに再発明されていそうです。