Efron's Diceは4つの6面体サイコロの組で、次のような性質を満たすものです:
上のリンクやNontransitive diceにある具体例から分かるように、各サイコロのラベルは2つ以上の面で重複していても良いです。確率を計算する際、出たラベルが引き分けの場合には勝ちが決まるまで繰り返し2つのサイコロを振るものとして計算します。
今回はEfron's Diceの中でも単純なものを探してみました。ここでいう単純なものとは、ラベルに許される数字の個数が小さいもののことです。ラベルに使える数字の個数が小さいほど、可能なサイコロのパターンも限られます。
プログラムで可能なパターンを網羅してEfron's Diceを並べ上げることで、以下のことが分かります。
A: 0 1 1 1 3 3
B: 0 0 0 3 3 3
C: 0 0 2 2 2 3
D: 1 1 1 2 2 2
odds: 15:12, 15:12, 15:12, 15:12
およびA: 0 1 1 1 3 3
B: 0 0 1 2 3 3
C: 0 0 2 2 2 3
D: 0 1 1 2 2 3
odds: 14:13, 14:13, 14:13, 14:13
A: 1 1 1 1 5 5
B: 0 0 4 4 4 4
C: 1 1 3 3 3 5
D: 0 2 2 2 4 4
odds: 20:16, 20:16, 20:16, 20:16 (no ties)