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X11のclipboardについて (2017-11-24)

copy-and-pasteする際にデスクトップアプリケーション間でデータをやりとりする仕組みのことをclipboardと呼びます。例えばWindowsやmacOSでは、コマンドラインからでもclipboardにアクセスできるよう、それぞれclippbcopy/pbpasteというようなユーティリティを提供しています。

Xのclientアプリケーション同士でデータをやりとりするclipboardについては、ICCCMを経て、最近ではfreedesktop.orgのclipboards-specで説明されているような仕様に落ち着いているようです。また、clipboardを扱うコマンドラインプログラムとしてxclipxselがよく利用されています。

xclipには、xclip-copyfilexclip-pastefileというシェルスクリプトが含まれており、これらを使えばXを介してリモートホスト間でファイルを転送できます。これはSECONDARYというatomで表されるselectionを用いて実装されており、"No one ever does anything interesting with SECONDARY as far as I can tell."という上のclipboards-spec内の一文に反例を与えています。


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