2進法で数を表すことは、計算機における計算の基礎です。形式的には、2進法は0と1の2つの文字からなる列を数に対応させる関数です。
ところで、2進法で任意の自然数を表現できることは自明ではありません。加えて、各自然数について2進法での表現が一意になるという点も自明ではありません。(ここでは位取り記数法での有限の01列に限って考え、無限列は考えません。)
こういった2進法の前提となる事実は、どの自然数もいくつかの相異なる2の冪乗の和で表せることから導かれます。すなわち、任意の自然数
まず次の補題が成り立つことに注意します(帰納法で簡単に証明できます): 任意の非負整数
帰納法により
一方、