「国境のエミーリャ」は鉄道や歴史が好きな方に人気のありそうな面白いマンガです。ただ残念なことに、第2話で出てくる亡命希望の数学者マチオカが、素数について次のように誤って説明しています: 素数とは、1と自分自身でしか割り切れない整数のことですよ。
これだと1も素数になってしまいます。
一方で、19世紀までは1を素数に含めていたことが多いという史実があります。実際1914年に出版されたLehmerによる素数表も1から始まっていたようなので、1962年の東トウキョウでおそらく30歳前後と見られるマチオカにとっては自然なのかもしれません。