丘浅次郎(1896-1944)は明治生まれの生物学者です。高等師範学校で教授を務め、日本動物学会の会長などに就いていました。進化論の啓蒙などで知られていますが、今回は青空文庫で公開されている彼の著作のうち、印象に残ったものを紹介します。
当時の科学的知見に基づく描写は古めかしいものがありますが、教育や科学一般についての論考はむしろ現代に通用するものと感じられました。いずれも要点を短く分かりやすく説明しようという意図が感じられる文章です。